野球賭博事件に続き、今度は八百長事件。私の郷土でもっとも尊敬する放駒親方(元大関魁傑)が、記者会見で頭を下げる姿をまさかこんなにみる事になるとは思いもしなかったが・・・とにかくこの事件は残念でならない。野球賭博は確かにその筋との関係があったと考えるに、許し難い行為だと思うが、安田忠夫の様に自ら借金地獄に陥る力士もいるわけで誰か直接被害があるとは言えないかもしれないが、八百長となると別だ。せっかく力士の対戦を楽しみにしてきているお客さんに対して、失礼と言うか言葉にできない失望を与えた事。もちろん大相撲ファンに対してもそうだし、何より大半の力士は必死に戦っているとするならば、彼らにはお金に変えられない大打撃を与えてしまったと思う。「いやー相撲なんて八百長ですよ。だって7勝7敗の時でたとえばカド番大関なんて状況だと必ず相手は負けますもん」とうちの後輩が言ったが、実際は真剣勝負であったとしても、ますますそういった目でみられるわけだ。そういえばその昔、新宿駅のホームで安田に出会った。プロレスラーの時期だが、何故か少年ジャンプの漫画を読みながらしかも息をゼエゼエ言いながら歩いていた。その姿はどうみても異常者だったが(苦笑)とにかくでかかった。そんな彼のカミングアウトも衝撃的だった。なるほど・・・・相撲の世界ではそういった博打が日常だったのかと。もっともそのほとんどが中学を卒業して、すぐに社会に入る。しかも相撲界という特殊な世界だけで生活を強いられるわけだ。ある意味子供のまま大人になるとするならば、物事の良しあしを判断する力に欠けているのかもしれない。もちろん早くに親から独立し、自立した立派な社会人になる力士も多いと思うが、最近の様々な事件を見るに時代の変化とともにもっと根本から相撲界のあり方を変えなければならない様な気がする。それにしても今回の事件が本当に事実ならショックだ。まあ昔から八百長があると何度も言われていたが、UFOをそしてネッシーを信じる自分としては(苦笑)そんな事はないと・・・思っていた。いかんせんプロレスもガチンコだと信じていたくらいだ(苦笑)いや・・ショーだとしても猪木の異種格闘技はガチだろうと。しかしガチはあのM・アリとペールワンとの対戦ぐらいだと知ってショックだった。そりゃモンスターマンはいんちきくさいと思ったが少なくともルスカとの対戦はガチだと思った。しかしあれもつくられた試合だったのだ。。。しかしよくよく考えてみればあんな風に世界一の柔道家がバックを取られて投げられるわけがない。ちなみにルスカにレスラーがセメントで勝てる選手はいなかったらしいが。プロレスも良い意味でカミングアウトしてあたらしい時代の流れになった様に思う。WWEなんかは良い例だが、いっその事相撲もそうすべきなのだろうか・・と思ってしまう。相撲レスラーこそが格闘技で最強だと思っていた。そのひとつの理由に常にガチンコで戦っているセメントマッチ。その為の日々の特訓が半端じゃないと思っていたからだ。もちろん今でもそう信じている。しかし一部のそういった力士のせいで、少なくとも私はもう相撲を真摯にみる事が出来ない。常に疑いの目を向けながら見てしまうだろう。これは非常に悲しい事だと思う。星のやりとりはもしかしたら博打にも絡んでいたかもしれない。賭けごとが悪いとは言わないし言えない。しかしそれが自分たちの仕事に絡んでいるとしたら大問題だ。とにかく事実なら残念でならない。
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